素晴らしい晴天のもと、第50回卒業証書授与式を挙行しました。63名の卒業生が、6年間の思いをかみしめながら、立派な姿で巣立っていきました。来賓の皆様、子どもたちのためにご臨席いただき大変ありがとうございました。保護者の皆様、本当におめでとうございました。
以下、ご参考まで本日の式辞を掲載させていただきます。「式 辞
厳しい冬を乗り越え、校庭の木々にも新芽が姿を現し、春の息吹が感じられるこの佳き日に、和泉市立鶴山台北小学校・第五十回卒業証書授与式を挙行することができました。六十三名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
ご来賓の皆様には、本校卒業生のために、公私何かとご多用の中、ご臨席賜りまして、誠にありがとうございます。高いところからではございますが、厚くお礼申し上げます。
本日配布させていただいた式次第の表紙に「すごろく」と入れさせていただいていますが、これは今年度の六年生の学年目標です。この意味は、「すごいぞ6年」(すご・6)と言われるようにがんばっていこうという決意と、小学校生活を自分らしい進み方でゴールできるようにという願いが込められています。
本日、小学校生活のゴールを迎えましたが、この一年間、一人ひとりが本当によくがんばりました。にこちゃん班活動をはじめ児童会や委員会、クラブや一年生へのサポートなど、最上級生としてリーダーシップを発揮しながら、後輩のよき手本となってがんばってくれました。卒業生を送る会でも、たくさんの後輩たちが皆さんとの別れを惜しんで涙ぐむ児童もいました。様々な場面での皆さんの活躍に心から感謝するとともに健闘を称え、声を大にして伝えさせていただきたいと思います。すごろく!すごいぞ6年生!皆さんが見せてくれたいい姿は、きっとここにいる五年生はじめ後輩たちが引き継いでくれると思います。
今日の卒業式は、小学校生活のゴールとともに、中学校生活に向けてのスタートでもあり、中学校で長年勤務していた経験から、皆さんへいくつかアドバイスを贈りたいと思います。
まず一つめは、勉強が苦手な人も得意な人もいると思いますが、毎回の授業を大切に、基礎・基本を着実に身に付けていってください。分からないところがある時は、友だちや先生に聴きながら復習をしていきましょう。その上で、身についたことをどんどん活用する楽しみを味わってほしいと思います。二つめは、自分も他の人も大事にすることです。お互いの個性を認め合い、互いに大事にし合っていくことで、友情を広げ深めながら、豊かな中学校生活を送ることが出来ると思います。でも、悩みがある時は、一人で悩まずに、身近な大人に相談してください。三つめは、自分の考えを持ち、自分を表現する力をつけていくことです。これは同時に、自己中心的にならないように、相手の考えや表現を尊重し、理解し合っていくことも大切にしてください。最後は、チャレンジ精神です。失敗してもくよくよしない、思うようにいかなくてもへこたれない。逞しく、辛抱強く、努力し、工夫し、苦労しながらも挑戦を続けることです。きっと、これまでにはなかった景色を見ることが出来ると思います。
これは、人生においても大切なことです。ミッキーマウスの生みの親であるウォルトディズニーさんは、得意の絵を活かして、人が幸せになる仕事がしたいと、漫画を描く仕事やデザインの仕事をしたり、会社をつくったりしましたが、四回とも失敗でした。そして、「魔法の国をつくりたい」とお兄さんと一緒に会社をはじめました。でも、そのためには多くのお金が必要ですので、ミッキーマウスの絵を描いて、銀行にお金を借りに行きました。でも、「何ですか。このネズミは?」と、あっさり断れてしまいます。しかし、ディズニーさんはあきらめないで、断られても、断られても次の銀行にと頼みに行きました。なんと三百三回めにOKをもらうことができたそうです。もしディズニーさんが三百二回めで諦めていたら、ディズニーランドはなかったかもしれません。そして、1955年、世界で最初のディズニーランドが誕生しました。オープンすると大人気です。ディズニーさんは、こんな言葉を残しています。「失敗が何だっていうんだ。失敗から学んでまた挑戦すればいいじゃないか。」と。
ディズニーさんがなりたい自分、自分の夢を実現した力になったのは、まさに諦めない心だったと言えます。これからの長い道のり、今まで以上に色々なことが待ち受けているかもしれませんが、だからこそ、失敗を恐れず果敢にチャレンジし、あきらめない心でがんばってほしいと願っています。
いよいよ卒業ですが、本校の「かしこく・やさしく・たくましく」というめざす子ども像を胸に、溌溂と頑張って来られた皆さんは、中学生になっても、自ら考え行動『考動』し、たゆまぬ努力と創造で、『唯一無二』の輝かしい未来を切り拓いていくことを信じています。
さて、卒業式は、皆さんの晴れの旅立ちを祝うとともに、ご家族への尽きせぬ感謝をささげる式典でもあると思います。そこで、提案ですが、後方に座っておられる保護者の皆さんに、心から感謝の気持ちを込め、盛大な拍手を贈りたいと思いますが、卒業生の皆さんいかがでしょうか。(大拍手)
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。職員一同、心よりお祝い申し上げます。本日受付にてお子様からのサプライズのお手紙をお受け取りいただいたと思いますが、一人ひとりが心を込めて書いたものです。一年生入学当時からこれまでの成長の歩みを思うと、感激もひとしおのことと思います。大きな愛情とこれまでの子育てのご苦労に対しまして、深く敬意を表します。また、これまで本校教育活動に対し、様々にお力添えとご支援をいただき厚く御礼申し上げます。
結びに、卒業生のみなさんの未来が輝かしいものとなることを心より願って、お祝いの言葉といたします。ご卒業おめでとうございます。
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